英語メニューは「注文の不安」を消す道具

外国人のお客様の多くは、入店前から少し緊張しています。「読めないメニューを前に、店員さんに全部聞くことになるのでは」——英語メニューの役割は、この不安を消すことです。結果として、お店側の説明の負担も減り、注文の間違いも減ります。完璧な英語である必要はありません。伝わって、選べることがゴールです。

料理名は「訳す」より「説明する」

いちばん大事な考え方です。「親子丼」を Parent-and-Child Bowl と“訳す”と意味不明になりますが、Oyakodon — chicken and egg simmered in sweet soy, served over rice のように、固有名詞は残して短い説明を添えると、料理の名前ごと覚えて帰ってもらえます。訳しかたの型は3つです:

  • 固有名詞+説明:Oyakodon / Karaage / Omakase——日本語名が体験の一部になる品に
  • 素材と調理法で組み立てる:Grilled chicken with house-made spice sauce——迷ったらこの型が最も安全
  • 比喩は最終手段:Japanese-style ◯◯ は便利ですが、多用すると全部同じに見えます

載せると親切な情報

言葉以上に効くのが情報の追加です。アレルゲン(少なくとも卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに等の特定原材料)、辛さの段階(🌶の数などの記号は言語を超えます)、ベジタリアン/ポーク不使用などの目印食べ方(つけて食べる・混ぜる等)。これらは日本語メニューより英語メニューでこそ価値が出ます——口頭で補足してもらえない前提で読まれるからです。

作り方は3通り——費用と品質の正直な比較

①翻訳会社:品質は確実ですが、相場は7〜15円/文字・言語ごとに6,000円〜数万円。3言語なら3倍です。②無料翻訳アプリで自作:¥0ですが、料理名の直訳事故(例の Parent-and-Child 問題)に自分で気づけないのが弱点です。③AIの下訳+お店で確定:AIが説明型の下訳を作り、最終的な文言をお店が確認して確定する方式。速さと安さと「意図しない訳のまま公開されない」安心のバランスが取れます。

翻訳相場の参考:翻訳サービス.jp ほか(2026年7月閲覧)

本当の問題は「メニューが変わるたび」

英語メニューづくりの最大の落とし穴は、初回ではなく運用です。新メニューを足すたび・価格を変えるたびに、翻訳の依頼や貼り直しが発生し、やがて日本語版と英語版がずれていきます。価格が違う・終売品が残っている英語メニューは、無いより悪い印象を与えかねません。MenuFreshの多言語化(Pro)は、メニューのデータから英・中・韓を生成するので、変わった部分だけ自動で下訳→お店が確定。デジタルメニューと公式サイトが同じデータでまとめて多言語になります(メニューの多言語対応 →)。

中国語・韓国語への展開

英語は多くの訪日客との共通語ですが、母語のメニューがある安心感は別格です。考え方は英語と同じ——固有名詞は残す、説明を添える、記号を活用する——なので、英語版を丁寧に作れば、中・韓への展開は同じ設計を再利用できます。3言語を人手で維持するのは現実的に難しいため、ここから先はデータ駆動の仕組みの出番です。

よくある質問

Q. 英語だけで足りますか?

A. まず英語から始めるのが定石です。多くの訪日客との共通語として機能します。そのうえで、母語のメニューがある安心感は別格なので、余力ができたら中国語・韓国語へ。MenuFreshのProプランは3言語すべて追加費用なしで含まれます。

Q. 機械翻訳の誤訳が怖いです。

A. もっともな心配です。対策は「機械の訳をそのまま公開しない」こと。AIの下訳を人(お店)が確認して確定する二段構えなら、速さと安全を両立できます。特に料理名は、直訳より固有名詞+説明の型に寄せると誤訳の余地が減ります。

Q. 写真があれば英語はいらないのでは?

A. 写真は強力ですが、写真だけでは中身の不安(アレルゲン・辛さ・肉の種類)が消えません。写真+短い英語の説明+記号(辛さ・ベジ対応)の組み合わせが、いちばん質問の少ないメニューになります。

Q. 紙の英語メニューも必要ですか?

A. デジタルメニューを多言語にしておけば、卓上のQRから各言語で見られるため、紙の英語版は必須ではなくなります。紙で渡したい場合も、同じデータから作れば日本語版とのずれを防げます。

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