ガイド
飲食店のメニュー表の作り方
——載せる項目から、デジタル化まで
最終更新:2026-07-17|実在店(フレッシュストリートカレー・金沢)の運用例つきで解説します。
メニュー表は「注文を決める接客ツール」
メニュー表は品名と値段の一覧ではなく、お客様が注文を決める瞬間に立ち会う、もう一人の接客係です。お店のこだわり——仕込みに掛けた時間、産地、自家製——は、書いていなければ存在しないのと同じ。逆に、一行の説明があるだけで「せっかくだからこっちにしよう」が起きます。作り方のテクニックの前に、この役割を押さえておくと迷いません。
載せる項目のチェックリスト
- 品名:分かりやすさ優先。ひねった名前には短い説明を添える
- 価格:税込の総額表示が義務です(「¥1,000+税」だけの表記は不可)。店内と持ち帰りで税率が違う場合の見せ方も決めておく
- 説明文:全品でなくてよい。看板メニューと「説明がないと選ばれない品」に一行ずつ
- 写真:全品より「推したい品」に絞るほうが効く。暗い写真なら無いほうがまし
- アレルゲン・辛さ・量の目安:聞かれる前に書いてあると、お客様も店も楽
- おすすめ・人気の印:迷ったお客様の背中を押す。乱発すると効かなくなる
総額表示の義務:国税庁タックスアンサー No.6902「総額表示の義務付け」(2026年7月閲覧)
作り方は3通り——自作・外注・ツール
①自作(Canva・Word等):費用は¥0ですが、組版の時間と「変更のたびに作り直し」が続きます。品数が少なく変更も少ない店なら十分成立します。
②デザイン外注・印刷:仕上がりは確実にプロ品質。相場はデザインが1ページ1〜2万円、メニューブックのトータル制作で10〜50万円ほど。注意点は費用そのものより、値段や品目を変えるたびに再入稿・再印刷が要ることです。
③メニュー作成ツール:品名・価格・写真をデータとして持ち、組版を自動化する方式。変更に強いのが本質的な違いです。
外注相場の参考:ぶけなび(メニューブック制作の費用) ほか(2026年7月閲覧)
写真と説明文のコツ
写真は「上から全体」より寄りでシズル(湯気・つや・断面)が効きます。自然光に近い明るさで、器の縁まで入れること。説明文は形容詞を並べるより、事実を一つ——「鶏ガラから8時間」「毎朝店で挽くスパイス」——のほうが信じてもらえます。お客様がそのまま人に話せる一文が理想です。
QRで見せるデジタルメニューの作り方
卓上のQRコードから、スマホでメニューを見てもらう方式です。写真を何枚でも載せられる・多言語にできる・変更が一瞬、と紙の弱点を全部裏返せます。ここで一つ大事な区別があります。「デジタルメニュー」と「QRオーダー(スマホ注文)」は別物です。注文までスマホで完結させると、おすすめを聞かれる・雑談が生まれるという接客の一往復が消えます。メニューは豊かにデジタルで見せて、注文は人が受ける——この組み合わせを選ぶ店も多くあります。
実物を見るのが早いです:実在店フレッシュストリートカレー(金沢)の実際のデジタルメニュー ↗。MenuFreshで運用されている本物で、写真・説明・多言語切替まで触れます。
「作って終わり」にしない仕組み
メニュー表づくりで一番むずかしいのは、初回ではなく2回目以降です。値上げ、季節替わり、新メニュー——そのたびに組版と印刷をやり直すのは、時間もお金も続きません。MenuFreshは品名・価格・写真・説明を一つのデータとして持ち、デジタルメニューと紙メニュー(PDF)を同じデータから自動で組むので、直したら両方が最新になります(飲食店のメニュー表作成 →)。原価とも連動しているので、値段を変えた瞬間に原価率も更新されます。
よくある質問
Q. メニュー表は自分で作っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。品数が少なく変更も少ないなら、CanvaやWordでの自作は良い選択です。品数が多い・写真を使いたい・値段や品目がよく変わる店ほど、作り直しの負担が重くなるので、データから自動で組む方式が向いています。
Q. 価格は税込で書かないといけませんか?
A. はい。消費者向けの価格表示は税込の総額表示が義務です(国税庁タックスアンサー No.6902)。店内飲食10%と持ち帰り8%で税率が違う場合は、両方の税込価格を並記するか、どちらの価格かを明示します。
Q. 写真は載せたほうがいいですか?
A. 推したい品に絞って載せるのがおすすめです。全品に写真があると視線が散り、暗い・古い写真は逆効果になります。デジタルメニューなら枚数の制約がないので、紙は絞って・デジタルは豊かに、という使い分けもできます。
Q. 紙とデジタル、どちらにすべきですか?
A. 二択にしなくて大丈夫です。紙の一覧性・手ざわりと、デジタルの写真量・多言語・即時更新は役割が違います。MenuFreshは同じデータから両方を自動で作るので、二重管理になりません。
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